よくわかる はじめての介護ガイド

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今まで以上に、
1日1日を大切に感じるようになった
あなたへ


介護は、ある日突然やってくることがあります。
そんなとき、
どんな風にサポートすればいいのか。
どんな選択をすれば幸せなのか。

「正直、よくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

介護には「これ!」という、ひとつの正解はありません。
それは、お一人おひとり求めている幸せのカタチが違うからです。
どんなに頑張っても、あとから「もっとこうしておけば」と思ってしまうのが介護です。
だからこそできることは、今できる最善の道を選択することです。

そうすることで、介護をする側もされる側も、少しでも悔いのない日々を過ごしていただけるのではないでしょうか。
介護が訪れ、今まで以上に1日1日を大切に感じるようになったとき、ご本人やご家族が選ぶべき最善の道を、ガイドいたします。

現状から考える
ベストな介護方法とは

介護が始まるときの状況は、人によってさまざまです。
介護の方法としてどのような選択肢があるかは、現在の状態・状況等に応じて検討します。
次の4つの中から、最も近いものを選択してください。



これから始める介護

これから介護を始められる場合は、まず相談から始まります。相談先は、役所や地域の包括支援センターです。地域包括支援センターには、主任ケアマネージャー・保健師(看護師)・社会福祉士などの専門スタッフが所属しており、介護・福祉・保健・医療の側面から総合的に相談することができる機関です。

全国に5,000箇所以上あり、自治体ごとに「地域あんしんセンター」「高齢者あんしんセンター」など、名称が異なる場合もあります。
ここでは、高齢者の日常生活の支援や介護に関する相談はもちろん、介護予防のアドバイス、特別養護老人ホームへの入所申請といった、高齢者についての相談を幅広く受けつけています。

こちらから出向くだけでなく、センターの職員に自宅まで来てもらうことも可能です。介護に初めて直面したときには、わからないことが多くて当たり前です。「何を聞くべきかさえ、わからない」という方も、安心して相談できます。

地域包括支援センターの役割をより詳しく知りたい方は「地域包括ケアシステムを知ろう」をご覧ください。



在宅中

現在在宅中の方でも、これから介護が必要になりそうだという方は、ご本人またはご家族がどのくらい介護のサポートができるかを考えてみましょう。介護は、人によってそれぞれ異なりますが、長期に渡りサポートが必要になることも少なくありません。

そのため、どのくらいの範囲であれば介護が可能なのか、今すぐの問題でなくても考えておくことは大切です。在宅介護が難しい場合は施設入所の検討も必要ですし、経済的なことを知っておく必要もあります。

介護に必要な費用を把握しましょう

介護に必要な費用については、国や自治体からのさまざまな補助もありますが、一体どのくらいかかるのか。在宅介護と施設介護、かかる費用の違いについて把握しておきましょう。

費用について知り、「介護ってこんなに費用がかかるの!」と驚かれた方もいるかもしれません。ですが、だかといって在宅介護がラクな訳ではありません。施設介護にしろ在宅介護にしろ、家族にとってある一定の負担は避けられません。だからこそ、介護者にとってできる限り負担の少ない方法を選択することも大切だと、私たちは考えています。

まずは、施設介護と在宅介護の違いについて知り、どちらがご本人やご家族にとって適しているかを考えてみてください。また、離れて暮らしているご両親の介護や一人暮らしの親御さんの介護などに心配を抱えている方もいらっしゃると思います。あるいは、ご自身の介護とご両親の介護が被ってしまうケースも今では珍しくありません。どのような状況になっても慌てないよう、常に情報を入手しておくことをおすすめします。



病院に入院中

現在、病院に入院されている方の場合なら、退院後の介護をどうするかについて悩まれるでしょう。退院後の介護の選択肢としては大きく2つ、「在宅に戻る」「在宅入所を検討する」があります。もしくは、在宅に戻れないにも関わらず、退院先も見つからないという状況に困惑される場合もあります。

退院後、在宅に戻ることが可能な場合でも、まず身体の状態によって今後必要なことが変わってきます。よくあるケースとしては、「病気は完治したが、足腰が弱ってしまった」や「骨折によりリハビリが必要と言われている」「医療依存度が高く、医療との連携が必要」などのケースがあります。他にも、運動機能に問題はなくとも、認知症の疑いがあるケースもあります。

退院後に入所を検討している場合も、介護を受ける人の身体の調子に合わせた選択が必要になります。入院生活により足腰が弱ってしまった場合は、身体を動かすプログラムがあったり、リハビリを受けられるような施設等の入所を検討しましょう。医療依存度が高い場合の場合、サービス付き高齢者向け住宅等の検討もおすすめです。

もし、いい施設が見つからない場合や相談先に困った場合は、居宅介護支援事業所などに相談してみるのも方法の1つです。



施設に入所中

現在施設に入所中で、施設の転居あるいは住み替えをしたい人もいます。
施設を変わりたいという希望の理由は、施設との相性がいいけれど、身体の状態の変化や介護する家族の状況変化等が理由になることが多いです。一方施設との相性、あるいは居住者との相性がよくなく、仕方なく転居を考えられる人もいます。

新しい施設を検討されている方は、ここで相性のいい介護施設の探し方について知ってください。転居などは考えておらず、今の施設で長く入居できるようにしたい場合、家族は介護保険の更新期限等に注意してください。



ひとりで悩まず、ご相談ください